新たな時代に沿った         協働によるまちづくりを目指して

 

 

 

 

 

 

 

南郷地区まちづくり協議会

会長 守 屋 輝 年 雄

 平成27年に南郷地区まちづくり協議会を設立し、各部会での事業活動も7年が経過しました。この間、新しい自治区(紅葉台)の発足や学習センターの当協議会への編成などがあり、このたび各部会の協力を得て、南郷地区まちづくり計画の見直しを行いました。これまで当地区のまちづくり事業の推進にご理解とご協力をいただいた皆さまに、あらためてお礼申し上げます。 

 掛川市は、昭和54年に全国に先駆けて「生涯学習都市宣言」を行い、市民一人ひとりが充実した生きがいと、郷土への誇りと愛着をもてるまちづくり構想を提唱しました。単に教養や自己充実の勉強をするだけではなく、自分が住む地域のことをよく知り、その特色を誇りに思い、まちづくりを推進することで「我がまちを良くすることによって、我が人生も良く(豊かに)する」というものです。 

 平成25年に掛川市自治基本条例が施行され、南郷地区はモデル地区の一つとして、協働によるまちづくり事業をスタートしました。これまでも、地域の環境美化や自主防災の活動など、様々な協働事業がありましたが、この協働を更に進めていくために、市民、市議会、行政等がお互いを尊重し、課題解決のために対等な立場で連携協力する“新たな協働”で対応していくことになりました。地域のことは、地域が主体となって、自らの将来の姿を自ら決め、行動していくことが基本となっています。まちづくりに関わり、人から感謝されたり、自分の考えが実現することは、周囲を幸せにするだけでなく、自身の喜びや生きがいにも繋がります。これは、掛川市生涯学習都市宣言そのものです。 

 さて、南郷地区まちづくり協議会では、これまで多くの関係者によってエネルギーに満ち溢れ、数多くの事業が実施されてきました。しかし、事業の賑わい(密の状態)こそが成功や活性化の原動力と考えてきたことが、コロナ禍で一気に崩れてしまいました。これからは新しい生活様式や価値観に基づく、量(密)から質に目線を向けた、まちづくりへと転換しなければなりません。急速に進むデジタル化社会にも対応し、より成果のある事業に絞り込み重点化を図るなど、常に改善をしながら、生涯学習の理念に基づいたまちづくりを推進してまいります。 

 今後も、南郷地区内の諸団体と連携を図りながら、「住んでいることに幸せを感じられる南郷地区」の地区ビジョンの実現を目指してまいりますので、引き続き皆さまのご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。